その他体験談


◆学校で起きたハムスター飼育事故



管理人様のご希望で、HNとサイト名は伏せさせていただきます。(文中はAさんと表記します)


平成16年。ジャンガリアンの子供が生まれたAさん一家。
7匹の子宝に恵まれました。
ハムスターが大好きなAさんの息子さんと娘さんは、嬉しくなって学校の先生に報告します。
すると先生から、ハムスターを学校で飼育させてくれないかという電話が入りました。
話しを聞くと、にわとりやうさぎ、メダカ以外にも動物のお世話をさせることにより、一層の責任感と命の育み方が
学べるのではないかという熱い思いでした。
それならばと、生後40日ほどになるまで待ってもらい、Aさんは箱に入れた2匹の仔ハムちゃんをお子さんに持たせました。
それから数日間は、学校から帰ってきたお子さんたちから楽しい報告を聞くことができましたが、その後だんだんと
お子さんの表情が曇るようになります。

聞くと、男の子たちがハムスターでキャッチボールみたいなことをしてると。
お子さんが注意するとののしられたそうで、先生に相談しても『注意しとく』と言ったままきちんと対応してくれてないようでした。

Aさんは学校に電話を入れ、きちんと面倒が見れないのなら返してくれと訴えます。
校長先生は『そのような事実は無いと思いますが・・』
担任からは『以後気をつけますのでもうしばらくお時間をください』
との返事。不安は残りますが、Aさんはもうしばらく様子を見ることにしました。

そして不安は的中してしまいます。
まだ下校時間じゃないのに大泣きして帰ってきた息子さん。
『ハムちゃんが死んじゃった』とだけ言い泣き続けています。

少し気持ちが落ち着いたところで話しを聞いてみると、廊下を走ってきた男の子がハムスターでキャッチボールをしてる
男の子にぶつかりハムスターが落下。
そして落下して動かなくなってるハムスターを足でつついてる男の子を、悪ふざけした別の男の子が後ろから
押し倒すような行動を取り、ハムスターを足で踏み潰してしまったのだそうです。
息子さんが先生にそのことを告げると、いたずらグループの子達はなにを思ったのか、妹さん(Aさんの娘さん)のせいに
しだしたそうで、息子さんの言い分を聞いてくれなかったということでした。
Aさんが残りのハムちゃんを連れ戻しに行ったのはいうまでもありません。
無念の思いで先生と話しましたが『事実がわからないからどうしようもない』の一点張り。
結局、自分の目が行き届いてなかったことへの謝罪は一言もありませんでした。

連れ戻したハムちゃんもすでに衰弱が進んでおり、介護の甲斐なく4日後に亡くなります。
あと1年ほどで卒業だった息子さんも、このときの様々なショックから立ち直れず、残りの小学生生活を自宅で
過ごすことになりました。

Aさんには、学校へ預けることへの不安は最初からありました。
ハムスターは学校飼育には向いてないんじゃないかと感じていたからです。
賑やかな校内、触りたがる年頃の子達がたくさん居る中で、果たして大丈夫なのかと。

Aさんは、不安がありながらもハムスターを学校に任せてしまったことと、それが原因で息子さんに深い傷を
負わせてしまった自分を今も責め続けておられます。

 

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